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宗像市のポイント



宗像市のポイント

宗像市は、市政発足当時(1981年4月)は海に接する海岸地域を持たなかったことをご存知でしょうか? また、世界遺産となった宗像大社も当時宗像市ではなく、隣町の玄海町の行政区域にありました。
玄海町は、当時の行政区域であった神湊、岬町(鐘崎、地島)を含め宗像市と合併(2003年4月)、 さらに宗像市は、大島村(筑前大島)とも合併(2005年3月)、現在の宗像市となりました。
宗像市は、この合併により海岸線を行政区域として治めることとなり、 海岸、港湾整備や豊かな海づくり(稚魚放流、漁礁作り)に力を注いでいます。 その行政方針は、福津市と大きく異なります。
ここに示すポイントの全ては、現在は宗像市ですが旧玄海町行政の管理下にあった場所です。

さて行政歴史は兎も角、宗像市の主要ポイントを紹介しましょう。

①:勝浦草崎周辺
②:神湊周辺
③:釣川周辺
④:さつき松原周辺
⑤:鐘崎港
⑥:鐘の岬周辺
⑦:黒崎鼻周辺


宗像市のポイント分布図

■① 勝浦草崎周辺 


ここは神湊に接する半島の先端で、福津市勝浦漁港から磯伝いで行くことが出来ます。 草崎は、向かいの勝島(無人島)との水道に面し、沈み瀬が点在して水道の海流も通り、 一帯は魚の濃い場所として知られている。
ここへは歩かなければならないことから釣り人は少ないが、 夏にはシュノーケリングなどで潜ると魚の濃さを理解できるでしょう。

草崎の先端は、干潮時や波の穏やかな時が釣り易く、周辺は水深もあり、メバル、 チヌ、アジ、スズキ、ミズイカがターゲット、 一帯は、地元フカセファンにとってチヌ、クロ、バリの釣り場として人気のある場所です。


勝浦草崎


■② 神湊周辺 


お馴染みの神湊、新波止は足場が高く大型魚には柄の長いタモが必要。 新波止の草崎側は、沈み瀬、藻場が多く、メバル、ミズイカ、チヌ、根魚がターゲット、 新波止の中間フェリー航路側は、アジ、カマスが釣れ、防波堤足元ではメバルも釣れる。

突端の赤灯台旧波止周辺では、ミズイカ、アジ、キジハタなど、 フカセでのチヌ釣りも人気があるが、遠投の際はフェリーや航行漁船に注意が必要。
また隠れた場所であるが、ミズイカのシーズンでは フェリー乗り場横旧波止の付け根(青色部分)でも釣れるが大潮時が良い。


神湊港


■③ 釣川周辺 


釣川でのポイントは、河口とさつき橋付近の2か所となる。
河口では、台風やウネリの影響で砂が河口に堆積、これにより流れの本流が頻繁に変わり、 また魚が潜んでいる沈み岩礁部が砂を被ると釣果は極端に落ちる。

河口部では、水深のある本流やゴロタ石部分がポイントで、チヌ、キビレ、アジ、 スズキ(フッコサイズ)がシーズン(初夏~秋)には良く釣れる。
春先から秋にかけウネリで濁りが入ると河口付近ではスズキサイズも釣れる。

さつき橋付近では、初夏から晩秋の夜半が良く、橋脚部分やさつき橋信号横の農業水路流れ込み部で、 スズキ(フッコサイズ)、チヌ、キビレ、エイなど。
以前は宗像大社付近までチヌ、キビレ、スズキが昇っていたが、最近は釣果の報告は得ないが、 ハゼは居るので、これを捕食するキビレやスズキは居ると思われるが、満潮時に限る。


釣川周辺


■④ さつき松原周辺 


さつき松原では砂防提が建設され、ここの先端周辺がポイント。
この一帯の沖合はチヌ、ミズイカで有名だが、青物も砂防提付近でボイルをよく見かける。
ミズイカのシーズン中(4月~6月)は、砂防提からのエギング釣果は定評ではあるが、 砂の堆積が進むにつれ釣果は年々落ちているようだ。
エギングマンは、是非青物を対象としてトライしてほしい、 特に冬場は、イカよりも青物の魚影が濃いのは間違いない。

昨年の暮れ、砂防提に珍しいムラサキダコの死骸が打ち上げられていたのを海に返したところ、 チヌが寄ってきて食べ始め、眺めていたところどこからともなく20匹位が集まり食べ始めた。
魚の貪欲さには驚いたが、冬場にも拘らずチヌの数に驚いた。


さつき松原周辺


■⑤ 鐘崎港周辺 


鐘崎港は、宗像地区広域漁業組合や豊かな海づくりの拠点、現在港湾整備が盛んだ。 港湾整備工事以前は釣り人も多く、アジ、ミズイカ、本ゴチなどの釣果も見られたが、 工事のため入場制限もあり、現在釣り人は少ない。

ポイントは、港内船舶係留場所や切れ波止養殖場イケス付近でアジ、本ゴチ、 また南側港湾出口波止付近でミズイカとなるが、現在出口波止には進入禁止の柵が施され進入できない。
港湾工事前は、港内や南波止でミズイカ、チヌ、メイタも良く上がったが、 工事着工以来その数も少なくなった。 工事完了後の波止開放を期待するが工期は不明。


鐘崎港周辺


■⑥ 鐘の岬周辺 


冬場や北西風では近づけない鐘の岬、東寄りの風で海は凪ぐ。
周辺は岩場で沈み瀬も多く、また先端の岩場沖合は潮流も通し、 入ることが出来れば根魚は勿論スズキ、ミズイカ、ヒラメ、青物も期待できる。

ここへは、織幡神社の先に駐車スペースがあり、ここに駐車して鐘の岬先端へ徒歩で行く。 釣り場へは距離(300m程度)もあり、また足場も悪いため単独の釣行は避けたい。
釣り場への道中、海岸は藻場で覆われ春先にはメバルの大型も釣れるが、早朝、夜半が良い。

この一帯は、フカセマンにとってチヌ、クロの釣り場としてファンも多い。


鐘の岬周辺


■⑦ 黒崎鼻周辺 


ここは宗像市と岡垣町の境界地となる。
残念ながら駐車場は無く、手前の海水浴場駐車場に止め徒歩となる。 駐車場から釣り場へは距離もあり、釣り人は少ない。

近年釣果の報告は無いが、黒崎鼻への進入道路が利用できた頃は、アジ、ミズイカ、チヌが釣れていた。 また海水浴場沖合に入れられた防波礁のテトラには魚が付いており、チヌ、クロ、キスは勿論、 フィッシュイーターのスズキ、ヒラメも見られる。


黒崎鼻周辺