自然の館

 釣りサイト 


波止やショアで使用する

かぶせ仕掛け

松竿の釣りの記憶、1960年代の頃、まだリールなどは普及しておらず、 竹藪で採って来た竹の先に紡績糸(凧糸)を結び、 先にはフナ用のハリ(袖針?)を結び、エサは砂ゴカイ、フナ虫、カメの手を採取し使用、 漁師の子達は岩虫を使用しており、何処で捕ったかは教えてくれなかったが、 良く釣れて羨ましかったことを覚えている。

60年経った今釣り具は進化したが、 今回紹介するかぶせ釣りはそのような自然の餌を利用した釣りで、 仕掛けは昔と変わらず至って単純、竿、リール、道糸、ハリで構成される。
釣り具は時代と共に頑強となり釣り技も向上、昔はバラして悔しかったが、 今や逃げられない魚がかわいそうに思える時代となった。
不要な魚はリリースをお願いして、これから始める方にかぶせ仕掛けを紹介します。

■かぶせの基本仕掛け


かぶせの基本的な仕掛けです。




 基本的な仕掛け 


・ロッド

かせ釣りなどに使用する竿と同様で、基本的に仕掛けは足元に投げ込むので長さは2.0~2.4mで良く、 穂先(ティップ)は当りが取りやすい径0.5~0.7mmのものが市販されている。 とは言え10K近い大物とのやり取りもあるので、胴調子で腰の強い竿が望ましい。
継竿でも延べ竿でも良いのですが、メーカーより色々な種類の竿がリリースされていますので、 持ち運びに便利なものを選びましょう。


・スピニングリール

両軸タイプでも良いが、スピニングタイプが扱い易く、2500~3000番クラスがお勧めです。



・ラインA(メインライン)

ナイロンラインであれば5~7号、PEラインであれば3~5号で、 ラインで当りを取る事もあり細いラインが見易いのですが、獲物はライン太さを嫌わないので、 安心してやり取りできる号数を選択しましょう。100mも巻いておけば十分です。


・ラインB(ハリスライン)

ハリスもナイロンラインであれば5~7号、ターゲットの大きさにより変えますが、 ケプラートラインなどを使用すると強度も安心で7~10号であれば十分です。
メインライン、リーダーとの結束は重要で、抜けないノット(結び)で結束しましょう。 FGノット、トリプル8など、Webで練習して置きましょう。


・ハリ類

バリは頑強なものを選択しましょう。チヌ針であれば5号以上、伊勢尼12号以上がお勧めです。
魚は付け餌を吸い込んで喰います。ターゲットによりハリの大きさを変えると良いでしょう。


・付け餌、撒き餌類

付け餌、撒き餌とも同種類のものが良く、ムール貝(イガイ、ムラサキ貝)やカキが多用されます。
カメの手、カニ、ジンガサなども良く、現場で調達する際は漁業権に注意して採取ください。
餌の付け方は、Webでたくさん配信されているので参考にしてください。

 釣り場を選ぶ、釣る 


まずポイント選び。実績がある場所は勿論ですが、無くても沖に開け、近くに岩礁地帯が有れば可能性は高く、 水深が4m以上あればさらに可能性は高いと言えるでしょう。
そして沈み瀬、防波堤であれば変化のある場所(角、角回り)は良いポイントだと言えます。
ポイントが決まったらまず撒き餌から始めましょう。そして仕掛けづくり。

魚は防波堤であれば壁際、捨て基礎際に居ます。集中して狙って見ましょう。 エサ取りが多い場合、撒き餌はほどほどに。エサ取りが消えた時は大物が寄っている可能性が高く、 当りに集中しましょう、餌のフォール中にも食ってきますので油断は禁物です。

釣れない時は思い切って場所を変えるのも有効です。 また潮の流れを観察し、撒き餌から少し離れた沖合、周辺など遠投するのも有効です。
潮が早い場合やエサ取りが多い場合、貝の中に砂や小石を入れ早く着床させるなど工夫しましょう。 基本的には我慢の釣りで、1本釣れれば良し、時合いを待ちましょう。

 そして釣りが終わったら 


割った貝殻や砂、小石は海に戻し、血やウロコを含め釣り座は水を流しきれいに清掃しましょう。
また持参した缶や瓶、残った食べ物、吸い殻、ビニール類は持ち帰り処分しましょう。 釣り人は跡を濁さず(残さず)です。

表示はボタンをチェック!