ウキの製作(その7) 上コーティングと完成品
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さあ最終工程だ。工芸品には作者の記銘が必要だ。
記銘することでそのウキが完成品であることが証明される。
さらに上コーティングを行うことにより工芸品は保護されるのである。
1、ウキの製作者の記銘
上塗りが終わると、そのウキには最終仕上げが施される。
森研は、敢えてウキの上部と下部との間は上塗りを行わず下地の白色を出し、
この境目にラインを追加することでウキ全体の色を引き締めている。
閲覧者の皆さんも自分なりの特徴を出すと良い。
そして自信作のウキには、一つ一つに記銘が手書きされ、工芸品として森研ウキは出来あがる。
ライン引き
作者の記銘
作者の記銘
2、上コーティング(最終塗装)
この上コーティングは、全ての塗装やウキの使用により表面が傷付くのを保護する為、
乾燥すると硬化するウレタン樹脂(クリア)が使用される。
これもウキ穴への浸透を保護しながらウレタン樹脂にどぶ漬けを行うが、
乾燥を待って、その都度水ペーパーをかけるときれいに仕上がるのである。
森研ウキは、このような多数の工程を経て出来あがるのである。
下図に示めされる完成品のウキは、惜しみも無くクラブ会員に渡され、大事に使用されている。